2009年を振り返って
2009年を振り返り、このブログを読み返してみました。
零細企業である当社の仕事自体はリーマンショック以後の日本の大企業の景気後退にはさほど大きな影響もなく、昨年並みに推移してきましたし、それに約1年も引きずってきた仕事が納品となりましたので、これが大きく売上に貢献しています。まあ、もともとあまりパイもないのでもともと大きな変動もないのですが。
むしろ出版不況の構造的影響やメーカーの方からの不況感が大きく影響していたと思います。全体としては9月から10月中旬までは良かったのですが、それ以後は昨年より厳しいかもしれません。
出版ではやっとデジタルに関する動きが多少なりとも活発化してきたことはうれしいことです。どうして今の日本でこれだけ遅いのか? もっとイノベーションが必要です。
出版、流通、再販、アーカイブ等の大きな流れがWebと合流して、新しい動きを生み出していって欲しいと期待します。Google Booksやアマゾンでのキンドルの発売も大きな契機となったことは疑い有りません。著作権はわかりますが、現実に絶版となって書店にも版元にも在庫がない書籍でも、「どうしても読みたい」「入手しておきたい」というものがかなりあるはずです。制作はほとんどがデジタルで行われているのですから、少なくともこれらの書籍が簡単に読めるようにするサービスぐらいは技術的には簡単にできるはずです。あきらかに社会的イノベーションが足りないのではないでしょうか? 今、例えばお役所の広報などもPDFで読めるようになっているのは当たり前ですから、これは出版社の努力が足りないといわれてもしかたがありません。また、業界としても読者の側にそうしたデジタル化に関する啓発活動も不足していると思います。
大企業は不況に合わせての再構築を行い、かなり厳しいコスト削減を進めているようです。仕事で関係する出版社の雑誌や広報誌の広告ががた減りです。秋以降は特に厳しくなってきており、不況型倒産が中小零細で大きく増えています。DTP Woldが休刊になったことも残念なことです。
印刷関係では仕事不足やデフレも手伝って競争が厳しく、単価が落ちて経営が厳しくなっています。半裁機の仕事は、ほとんどがオンデマンドへ移行してきているといってもいいかもしれません。これも短納期や「少部数」「安く」という圧力が後押しをしているのでしょう。
出版(新聞)や印刷でもいよいよ「環境」というテーマと正面から取り組んでいかなくてはいけません。その答えはやはりデジタルであると思います。
今は紙からデジタルへの大きなメディア変換の時代です。グーテンベルグの印刷から新世代の印刷へ、あらゆるものがデジタル化し、融合しようとしています。それに合わせた社会的イノベーションが必要です。「校正のこころ」読みましたの項でも書きましたが、Webも含めて出版するということが空前のブームともいえる時代です。ダメになっているのは出版社の使い古されたビジネスモデルです。もっと多様な価値観と出版印刷ソリューションをわかりやすく創り上げていくのは今の時代を生きる私たちの課題です。
さてSnow LeopardとWindows 7という両OSが登場した2009年ですが、問題は64bitへの移行です。その成果が問われるのにはまだちょっと時間が必要ですが、Windowsの場合は32bitと64bitのインストールが別なので、ユーザーからすると混乱するかもしれません。どちらにせよ、AdobeのソフとでいえばCS5からの64bit本格対応までにはMac本体も最新の64bit対応マルチコアのものへと移行する準備が必要だということです。動画を扱う仕事も必要に迫られてくるかもしれませんね。
2009年もやっぱり目の前の仕事に突っ走ってばかりいたようで、新しい価値をつくれてきたのかどうかは心もとないばかりです。「水は低きに流れる」とならないよう、もう少し頭をクレバーにして頑張りたいものです。
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