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2009年10月28日 (水)

30年間で印刷ビジネスを変えた技術 JAGATより

Kabuto
男性保育士自作のクワガタに子どもたちは大喜び

 JAGATで「30年間で印刷ビジネスを変えた技術」ということで一人5つ挙げています。
http://www.jagat.jp/content/view/1421/

 私はといえば、30年前は手動写植機やタイプといった時代で、活版からオフセットに急激に変わっていく時代だったと思います。版下仕事といえばペーパーセメントにソルベント、ロットリング、カッターと定規、ホワイトが上手に使えこなせないと仕事になりません。製版といえばネガ一発撮りのスピード製版が登場したのもこの頃でしょうか。リスマチックも最初はこのスピード製版を仕事にしていたのです。
 しかしそれも、3~4年のことですぐに電算写植の時代になりました。まだほとんどが棒組みをこなすもので、専用機やPC上の組版ソフトでレイアウトを確認しながらコーディングするという作業です。イラストや図、写真等はアタリ罫で枠だけつくっていました。こうしたシステムの後期にはレイアウトをこなすモノが登場してきました。
 そこへ登場したのがPostscriptとMacです。パソコンでWYSIWYG(What You See Is What You Ge)できて、しかもそれがきれいなプリントですぐさま出力される。ビットマップやドロウオブジェクト、テキストが完全に一枚のプリントになって出てくる、これはまさに革新でした。SONYがワークステーションNEWSで「文書処理革新」とかいっていたのもこの頃でしょう。

 1989年、アップル社が「LaserWriter NTX-J」を、沖データも「MICROLINE 801PS」を1990年に発表し日本でもDTPの時代へ突入しました。それから約20年、基本は変わらないけれどもいわゆる技術の標準化がすすみ、ワークフローがより効率的になって進化してきたといえるでしょう。組版をずっと続けていいる私にはやはりこのPostscript DTPが切りひらいた世界はすばらしく自由な世界だと思います。

 あ、あとマイコミジャーナルで「アプリケーションの歴史を紐解く-- アドビとクリエイティブの密接な関係」という記事が掲載されています。PSからPDFへと移り変わるデジタルの世界を概括していますのでご一読を。
http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/10/19/adobehis/index.html

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2009年10月25日 (日)

ハイデルベルグの危機

ジーエーシティが「印刷機メーカーであるマンローランド社とハイデルベルグ社合併交渉は停止」と報じていました。(10月13日)
http://www.ga-city.com/page.jsp?id=1150

ハイデルベルグといえばオフセット枚葉印刷機ですが、

この困難な状況の理由は、印刷業界に深く根ざした危機的状況にある。経済が停滞している中、新聞印刷・商業印刷の分野では、新しい印刷機に投資することに消極的だ。最近、ハイデルベルグ社は、政府からの保証をとりつけ、14 億ユーロの援助金を受け、支払不能状態を回避したばかりだった。

と報じているように、かなりの危機的状況なようです。
私も30年ほど前、とある印刷屋さんへ見習いとしてハイデルの単色機と2色機を操作したことがあるのですが、その操作性のよさやベタの美しさにに感心したのを今でも思い出します。今のスピードマスターなどはあの時代から考えるともうモンスターですね。しかもオペレーションはより簡単になっているし。

プリプレスからはじまったデジタル化に対応して、スピードマスター等のすぐれた生産性をもつ印刷機が印刷の工業化を推し進めたことは、オフセット印刷の長い歴史から見ればつい最近のことともいえます。それが、この世界的な経済危機で追い込まれているとはびっくりです。オフセット印刷の産業としての危機とも捉えられる側面もあるでしょう。

潰れてしまっては困る企業でしょうから、どこかが買い取ることになるのでしょうが、今はどこも厳しいかもしれませんね。

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2009年10月24日 (土)

Windows 7のWindows XP Mode

Winxp_2
Windows 7にはWindows XP Modeなるものが提供されるということです。

簡単な説明記事はこちらでどうぞ
http://enterprise.watch.impress.co.jp/docs/news/20091023_323950.html

で、何を考えるかというと64bitです。
Windows 7(64bit)をPCにセットアップして、まだ対応が出来ていないアプリはXP Modeで動かせるのではないか? 64bitでメモリも大きく増やせるので、仮想環境にも2Gぐらはわりあてできるでしょうから、結構いけるのではないか?ということです。
まあ、どのみち64bitまでのつなぎですが、これでシームレスに移行できる環境はできたのではないかと? ただアドビ製品の場合アクティべーションがありますので、XP Modeにインストールしたら、Windows 7(64bit)環境でも使いたい場合に困ります。Photoshopなどはもう64bitなのですから、これはWindows 7で使いたいですよね。アプリごとに違うOSにカスタムインストールできるのかな?

まあ、VT(仮想PC)なのであまり期待してはいけませんが、MacでParallersやVMwareが動く程度には動作するでしょうからね。Adobeも早く64bitに正式対応してほしいものです。

Windows 7のどのバージョンでも可能というわけではないので、アップグレードする場合は注意が必要です。また遊びたくなってしまいますね。これは。

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2009年10月20日 (火)

『デジタルをしっかりやらないと雑誌に未来はない』

Degibook
朝日新聞 19日朝刊「雑誌もネットで有料配信」の記事が掲載されました

 どうして日本の出版社はデジタル化にこうも後ろ向きなのでしょうか? それは日本の出版各社が書籍や雑誌等の制作をすべて編集プロダクションや印刷会社等の外部に依存してきたからではないでしょうか? 日本語組版という独自の事情があったことも一つの要因ですが、すでにDTPが当たり前になって20年近くが経つのですから、制作のデジタル化はすすんでも、コンテンツ管理としてのデジタル化はいまだに大半が進んでいないのが現状でしょう。
 こうしている間に、Googleが全文検索もできるBook検索を提供し始めたことで、日本の出版界もやっと重い腰を上げようとしている…これが現状でしょうか? 先日Amazonで国際版のキンドルが発売されはじめたのを見ても、すでに外国勢は日本進出を着々と準備しているのです。
 朝日新聞の記事によりますと、昨年11月に東京で開かれた「アジア太平洋デジタル雑誌国際会議」を契機に、世界的な不況による広告収入の激減を背景として、「業界全体に『デジタルをしっかりやらないと雑誌に未来はない』という共通認識が生まれた」としています。課題となる課金=分配システムやデバイス等の問題にも言及しています。しかし、今後の予定としては「MORE」「CanCam」などの女性雑誌のコンテンツを活用して来年1~2月に公募するモニターによる実証実験をへて、2年後にはネット配信の実用化を目指すとしています。
 まあ~なんかのんびりしている気がしますね。ここまで遅れてしまったのだから、しょうもないけど、やっぱユーザーの方に顔が向いていないし、課金や分配システムの方に頭がいっていますね。これではまだまだ日本の雑誌は低迷する気がします。
 しかし本当に『デジタルをしっかりやらないと雑誌に未来はない』ですよね。

※ちなみにこの記事の左半分には「加藤和彦さんを悼む」として、きたやまおさむ氏の投稿があります。また、その左には21世紀のキーワードとして「国家資本主義」が紹介されています。読み応えのある紙面でした。

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2009年10月19日 (月)

一段落したのかな?

Street
午後3時ですが ガラガラです

先週までは首都高や幹線道はそれなりに混雑しており、トラックやトレーラーも沢山走っていたのですが、今日はもうガラガラですね。仕事が一段落したのでしょうか?

10月も明日で20日ですから、今年も残すところあと70日あまり。今は経済の環境変化に適宜に対応していかないと仕事をつくっていけませんから、判断や実行スピードがかなり重要です。
 オンデマンド出力機700DCPを導入して1年が経過しましたが、この機種導入の判断も時期もまさに「あの時、導入を決めておいてよかった」といえる1年となりました。きっかけは月刊誌発行と100部程度の増し刷り対応でしたので、当初はモノクロ機を選定していたのです。しかし、今後の仕事の幅や収益性を考えるとカラー機を導入したいことはやまやまでしたが、価格的にもプリント品質的にも適当な機種がないという状況でした。
 そこに、まさにグッドタイミングで登場したのが700DCPです。ゼロックスの方に直に相談して、テストプリントを行い、これなら十分いけるだろうということで発表後すぐに導入を決断しました。しかし、その後はリーマンショックを契機に経済の状況は大きく悪化していきましたから、あの時決定をしていなかったら、たぶん導入を繰り延ばしていただろうと思うのです。
 カラー機でモノクロの仕事を採算ベースにのせるのは確かに無理もありますが、しっかりとコスト計算をした上でのギリギリの判断です。しかし、一方ではデータ作成も行っていますので、いざとなればCTPでオフセット印刷も選択できる、そうした判断もありました。導入した時は、まだ2段給紙も中綴じフィニッシューもできてなく、本体のみで動かして仕事をこなしました。この時はプリントに白紙が入り込んだりして製本屋さんに怒られたりもしました。結局、2段給紙やフィニッシャーがついたのは11月下旬だったと思います。それからは給紙や排紙の作業は格段に楽になり、ホッとしたものです。
 700DCPを導入して一番よかったことは、仕事の機動力が上がったということです。「1000部だけ先に欲しい」「200部だけとりあえずちょうだい」というお客さんの要望に確実に答えることが出来るからです。部数のあるものはCTPオフセットで、少ないものは700DCPでと、仕事内容に応じてうまく使い分けが出来るようになりましたので、結果として無駄のない印刷が出来るのではないかと思います。
 そして仕事のしかたも以前は「3000部でお願いします」で終わっていたものが、今は「1000部ください」が数回繰り返されるというような具合です。時には「5000部追加です」ということにもなります。
 もちろんこれは、700DCPから出力されるカラープリントの質がとてもよいからです。オフセット印刷と違わないきちんとしたプリントが、1枚からすぐに出来上がるのですから、これはとても便利です。実際、少部数でオフセット印刷していて価格的にも難しくなっていた仕事が、700DCPでお客様にも満足のいくスピードと価格で提供できたことは、カラー仕事が徐々に増えてきたことも含め、オンデマンドもCTPオフセットもうまく効率化できて、結果としては仕事量が増えたことに結びついています。
 今後は、これらベースとなる仕事をかためながら、バリアブルや付加価値のある仕事をつくっていくのが2年目の挑戦ということになります。

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2009年10月12日 (月)

日本語入力システム「かわせみ」

Kawasemi
物書堂は日本語入力システム「かわせみ」を発表しました。

物書堂は、2009年10月に Mac OS X 10.6 Snow Leopard および 10.5 Leopard に対応した日本語入力プログラム“かわせみ”を発売します。
この日本語入力プログラムは株式会社コーエーよりライセンスを受けた“egbridge Universal 2”がベースになっています。
http://www.monokakido.jp/2009/09/kawasemi-intro.html
http://www.monokakido.jp/mac/kawasemi.html

漢字Talk時代からMacを使ってきた人にはegbridge、egwordに愛着がある人が多いのです。うちの会社にも一人おります。私はPCが先でしたので、まず松茸で、MS-DOS以降はATOKです。当時はじめてMacのSE30とかいじったときは、やはりegbridgeでした。Macで日本語ワープロといえばegword、日本語入力はegbridgeだったのです。

egbridge Universal 2の開発が終わってしまって、心配だった人たちにはほっとできる発表ですね。物書堂の方々はegbridgeにかかわってきた方々ということなのでますます安心です。

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すがすがしい天気です

Aiko
アイコというトマトです サックっとした食感とほんのりとした甘さがいいですよ
たしかGW連休前に苗を2本買ってきて植えたのですが、
今まで山のように実をつけてくれたので
この間トマトは買ったことがありません
10月の今もたっぷり実をつけています
家族4人でも十分まかなえます
実のできはじめは味が薄かったのですが、夏ぐらいから味もよくなりました
スーパーの野菜売り場にもときどき並んでいるので
お試しをしてみてください

Kinmoku
町を歩けばキンモクセイの香りが漂う季節です
花はとても小さいのですが、香りは外でも広範囲に分かります
それにキンモクセイは全部クローンですから、
一斉に咲き始めるから香りも一段と感じやすいのかもしれませんね

Akane
きのうは庭にたくさん遊びに来ていました
すばらしい色です
あきあかねです
都心ではめったに見られないですが
まだ大きな池などがあるところでときどき見かけます

先週は台風と長雨でうんざりでしたが、連休は
初秋の気持ちがよい天気で気分もリフレッシュですね
庭の掃除もやっと片づいてきました
台風だと色々なモノが飛んでくるんですよ
ありえな~いっていうものまでね

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2009年10月11日 (日)

厳しい環境下のJGAS2009でした

Jgas

雨や台風による交通機関の麻痺もありましたので無理もありませんが、JGAS2009の来場者数は低調だったようです。累計で約7万人弱ですから、前回2005年(11.8万人)に比べると約6割の参加者です。
参加者数はこちらで発表されています。
http://www.jgas.jp/jap/visitors_num.html
前回の事業報告も公開されています。
http://www.jgas.jp/document/JGAS2005Report_j.pdf

8日は台風だからしかたありませんが、普通だったら10日(土)は一番参加者が多いはずですが、今回は金曜日よりも落ち込んでいます。出展者の人に聞いた話では、まず見るべきモノがない、仕事がヒマなので平日に結構来客があった、各企業とも経費削減で出展内容を絞り込んでいる、等々が状況としてあるようです。

わたしもメーカーの方に久しぶりに挨拶をしたら、「ああ、まだあそこでやっておられるのですか?」とさも生き残っているのが不思議そうな顔でした。昨年来から印刷業界は厳しい状況が続いていますし、出版や新聞もどんどん悪くなっているのですから無理もありません。でもそんなことは業界にいる人ならば当然分かっていることですから、そうした上で印刷の未来を構想していく作業はとても大事だと思いました。

全体としてはやはり環境やエコというキーワードが多かったと思います。老舗の印刷機メーカーのM&Aのうわさ話もありますが、重厚長大の機械装置産業時代の終焉ともいえるタームなのでしょう。重厚長大はある意味リプレースとメンテナンスモードになっていくと思います。
比較的元気があって明るいのはインクジェット出力系のメーカーです。スクリーンや富士の菊半インクジェットなどは、前準備時間、立ち上がり時間(調整紙不要)、後加工時間を短縮し、ヤレ紙もほとんどないので、ますます小ロット化する印刷には確かに必要な技術だと思います。環境対応もこれならいいでしょう。しかしコストを考えてもまだ時間がかかると思います。それに菊判でバリアブルをやるような仕事ってあるのでしょうか?

で、現実にはオンデマンド系や後加工の部分で話は進んでいるのでは?と思います。いまは本当に便利な機械がどんどん増えているのですね。あとはそれを仕事に出来るかどうかですね。

まあ、例えば今は自動車産業も大きく揺れているターニングポイントですから、大トヨタといえども一歩間違えばGMと同じようなことになりかねない状況です。それぐらい産業が重厚長大から転換していこうとしているのが今なのでしょう。環境対応、多品種少量生産、パーソナライズドなどがこれからの生産タームとして当たり前になっていく時代でしょう。

最後に、参加者の年齢層を見ていると結構20代、30代の方々も多かったようです。これにはちょっとホッとしました。どこも世代交代の時期ですからね。

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2009年10月 7日 (水)

それなりに動いている仕事

Dvrxd09
PioneerのDVR-XD09Jを新調しました
ミニノート等に最適です 起動ドライブにもなるので
いわゆるDVD Multi Driveですから、ほとんどのメディアをサポートしています
あとはもうBlu-ray Driveしかないでょう 1枚で25Gとか50Gですから
それでもストレージが1Tとか2Tとかなので、おいつきませんね

9月は個人的には3週間続けて忙しく、周年事業等が2つあったこともあって、普段の倍は働きました。シルバーウィークがあったので休めましたが、体はしんどかったですね。
会社の方は通常仕事の他に長い案件が続いておりまして、売上にはならないものの、それでも昨年並みには推移しており、まあまあ順調です。いまどき順調なんていうと、それは結構いい方で、仕事減>人員削減>事業所統廃合・閉鎖などの動きが昨年度末から結構続いているようです。全体量としては印刷需要は減少しているのでしょう。

ただ広告系の仕事の付き合いのある会社でもずっと売上減だったのが、
9月からは徐々に仕事が動いているそうで、少し明るい兆しがあるようです。
右から左へと仕事を片づけているだけでなく、仕事をつくっていくことがこれからはもっと大事な時代ですね。

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2009年10月 2日 (金)

ありがとうFT-R3035

3035
FT-R3035を導入したのは96年頃だと思います。最後はもっぱら印画紙出力機として月に2~3日程度稼働していたのですが、印画紙用の自動現像機とともに先月19日にとうとう退役になりました。いままで10年以上に渡って活躍してくれて、最後まで頑張ってくれました。昨今はデジタルプリントやCTPの普及によりさすがに需要がなくなっていました。本当にご苦労さまでした。

私にとっては印画紙出力もフィルム分版もこれで挑戦していったので、旧友とお別れするようなものです。4色ポジの分版をするには、まずレーザープリンターできちんと分版出来るかどうかを確認し、当時は10ベースのネットワークでしたから分版済みPSファイルの転送に時間がかかるのでJAZZというカートリッジ式のハードディスクを使ってRIPにコピーしていました。4色の分版フィルムが出てきて、検版確認する時のあの感動は懐かしいものです。写植を印字していた人間が、これによってカラーの世界へ飛び立てたわけです。

ちょうど昨年9月にオンデマンドの700DCPを導入して、仕事の流れからいっても、断裁機ぐらいは社内にないと不便ですし、いちいち製本屋さんへもっていって頼むのも気が引けますので、紙揃え機と断裁機を導入するため、社内スペースの都合やもはや稼働のない3035と自現機に退役願ったわけです。

断裁機はホリンゾンさんのAPC-48、紙揃え機はPJ-100です。
Apc48
Pj100
これでまた仕事がはかどります。APC-48はコンピュータ制御なので、定型仕事をプログラムしておけます。チラシや名刺などをさっそく覚えさせますと、腰引けながらも女性陣も我こそは挑戦していました。オンデマンドも断裁機もみんなが動かせます。

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