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2009年11月30日 (月)

「校正のこころ」読みました

Kousei
校正のこころ 積極的受け身のすすめ 大西寿男著 創元社

 この本が校正について書かれていることは書名からもおわかりになるところですが、実際にこの書籍を手にしてみることを是非おすすめします。装丁やカバー、帯などをはじめ、本の構成としても実に丁寧につくりこんでいるからです。
 さて、本書は校正という仕事を再認識させてくれるとともに、著者が自らの経験を元に考えられてきた「校正論」ともいうべき、校正という仕事についての原則や役割について整理されています。そこには今、デジタル社会の中で進行している本づくりという仕事にかかわる方々が感じている様々な問題や解決すべき課題も述べられていて、また著者の悩みや「ことば」に対する悲しみや喜び、そのことが著者を大きく動かしていることが読み取れます。
 副題としてある「積極的受け身のすすめ」は著者の校正者としての姿勢だけでなく、生き方としても受け取れますし、その結実が本書となっているといえます。
 出版や本づくりにたずさわる方は、いがいがするノドをスーと潤す清涼剤となると思います。
 本の最後には、「校正のためのQ&A」や注、参考文献、図版出典一覧なども丁寧にいれられているのも、また楽しいものです。

 さて、冒頭の「はじめに」では筆者は次のように語っています。

二一世紀を迎え出版界では空前の自費出版ブームが沸き上がっています。インターネットの世界では、いっそうすさまじい勢いで、ブログやホームページが日々、開設され更新されていっています。個人が情報を与えられるだけでなく、みずから発信していく時代がいよいよ到来したのです。

 そうなんですよね。現代は紙からデジタルへメディアの移行が劇的に進んでいる時代なんです。出版という意味を「出版社もだめだね」と狭く捉えてしまいがちですが、それは出版社が今までつくりあげてきたビジネスモデルが通用しなくなっているのであって、出版という行為自身がダメになっているのではないということです。これほど出版されている時代はかつてなかったのです。
 であるがゆえに、言葉の持つ「ちから」についてもっと心をつかわないといけない、「校正のこころ」が今こそ必要とされているということです。デジタルでも紙媒体の書籍でも「校正のこころ」が大切であると。
 デジタルにはまだ書籍のような確固とした「カタチ」は定まっていません。用途に応じて如何様にでも変容するのがデジタルなのかもしれません。この書籍のような味わいと構成を体現できるインタフェースや媒体もいつかは誕生するかもしれません。そうなったらすばらしいですね。

ちなみにこの書籍の組版についてはコチラに詳しくあります

http://d.hatena.ne.jp/works014/20091119

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アドビが64bit対応をアナウンス

アドビが64bit対応をアナウンス
http://www.adobe.com/jp/products/creativesuite/production/pdfs/cs4_production_premium_64bit_wp.pdf

Creative Suite 4 における64-bit のサポート:
Adobe Creative Suite 4 のすべての構成製品では、64-bit のオペレーティングシステム(OS)上でテストを行っています。さらに、
• Adobe Photoshop® CS4 Extended は、Microsoft® Windows Vista 64-bit 版にネイティブ対応。
Mac OS 版の64-bit ネイティブ対応については今後のリリースに向けて計画が進行中です。
• Adobe After Effects® CS4 は、64-bit OS 用に設計・最適化されています。
• Adobe Premiere® Pro CS4 は、64-bit OS 用に設計・最適化されています。
• Photoshop Lightroom® 2 は、64-bit 処理をサポートし、最新のMac OS およびWindows システム上で高度なメモリ処理を行うことができます。

映像関係はメモリとコア数が大きくものをいいますから、当然の成り行きでしょうか。
大きなデータを扱う作業は当然64bitがものをいうわけで、画像処理やPDF書きだし等の作業は効果が期待できますから、iMacがマルチコア化するのにあわせて、64bit対応アプリが増えてほしいものです。

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2009年11月25日 (水)

MORISAWA PASSPORT アップグレードキット2009認証できんよ

Mori__pass_2
時間が出来たのでアップグレードしてみました

iMac(mid 2007 24inch)ですが、インストールを行うとライセンスサーバーをネットワークで見に行って、どうもサーバーから反応が返ってきてないようです。しばらくすると、エラーとなって「日付と時間を確認してください」とアラートが出ます。

モリサワのフォントサポートからアドバイスを受けて色々やってみましたが、やっぱりダメです。ネットワークの問題かと思って、本機のみをルーターにつなげてやってみても、やっぱりだめ。セキュリティソフトとかプロキシとか難しいモノは全部取り払っていてもだめです。どうなっているのでしょうか?

あきらめて、試しにParallers上のBoot camp環境Windowsにインストール。MORISAWA PASSPORTのライセンスは1PCに1ライセンスですから、OSの種類を問いません。するとこちらでは、何も問題なくインストール完了。すごく簡単です。セキュリティソフトも動作中にもかかわらずです。普通、こうでしょ、Macも。Parallers上でWindowsは動いているので、当然iMacのOS X上で動作しているのですから、iMacのOSの動作には問題がないと思われます。

Macのインストラーがどうも怪しいですね。iMacとの相性でしょうか?
「日付と時間を確認してください」というのがどうも、怪しい。

インストールの日付と時間を管理するのは以前から同様ですが、どうもこれが取得できていないのかも?
困ったモンですね。

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2009年11月13日 (金)

PC WatchでPC版のKindleにつてコメントがでています

PC WatchでPC版のKindleにつてコメントがでています。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/config/20091113_328457.html

「人は、いったいいつまで印刷を前提に文書を作るのか」というタイトルですが、印刷業で組版をいとなむ私としては「いつまでもです」と願いたいです。ただ色々なデバイス向けの組みということを考えなければいけない時代だと思います。これからは。

まあ筆者の主旨はKindleのロケーション機能についてのことだと思いますが、電子Bookと電子デバイス、携帯端末のありかたは、まだまだ未開発で、どれが最適なのかは未知数で、これからもっと進化していくと思います。

ただ、現実にこうしてAmazonでどんどんKindleが普及していることを考えると、指をくわえてみているわけにはいきません。やはりいろいろ実際にさわってみて、色々な機能を模索していくしかないわけで、日本語の問題や混植の問題もきれいに片づけられるものが必要ですし、写真や図表の扱いもそうです。いまはこれをどこも一生懸命開発しているのではないでしょうか?

はじめは「文書処理革新」として登場してきたDTPですが、そもそも文書はコミュニケーション手段です。コミュニケーションをとる手段として、まずは制作がWYUSIWYGによる操作になり、Postscriptによるデバイスインデペンデントな完成されたイメージング、そしてprintや製版、印刷と一連のワークフローがデジタル化されました。文書作成はデジタル化しましたが、コンテンツのワンソース・マルチユースという側面は後になってしまいました。これからは、これが柔軟に色々なデバイス向けにレイアウトされてアウトプットされていくようになるのがいいのだと思います。そういう意味では、InDesignもまだまだ改良が必要でしょう。FrameMakerではテンプレートを変更してこれが結構できたりしてますから。構造化することとレイアウトすることがもっと柔軟な形になっていくことが必要かもしれません。

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2009年11月10日 (火)

11月というのに…

 11月も第2週目に入りましたが、経済の動きは悪くなってきているように思えます。
 今日の朝日新聞夕刊によりますとトヨタ自動車は国内の400万台態勢となっている現行の販売システムを3割減の280万台態勢にして、人員を新興国へ振り向けるそうです。国内はもうこれ以上増えないという判断で、短期間でこれを進め、新興国での出遅れを挽回するそうです。
 今日は月刊誌の仕事でオンデマンド向けに用紙を紙屋さんから納入してもらったのですが、もう朝一番できて、しかもそれ以外に紙が載っていない、もう午前中の仕事はこれでおしまいということでした。仕事がほとんど動いていないそうです。先週下版したCTP菊全A4中綴じ1万部の仕事もあっというまに上がってきてしまい、明日には納品です。
 トヨタでは3割減の市場規模でもすべてをやっていけるようにすることが始まったわけです。これが日本経済に与えるインパクトは大きいわけで、経済が縮小する可能性も大きいのですから、気をつけておかなければいけませんね。

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2009年11月 8日 (日)

CreativeSuite4出力店 バージョンアップを考える

Adobe Illustrator&InDesign日本製品担当者Blog いわもとぶろぐ でCreativeSuite4出力店を募集しています。

 購入はしたけど登録していない会社が多いのかな? CS2&CS3に比べるとCS4は東京地区だけでも半数ぐらいの登録です。

 確かに、リリースが「百年に一度」といわれる最悪の事態と重なっただけに、販売数が伸びていないかもしれませんね。それに意外とCS2どまりの仕事が多いこともあって、CS3すら使っていないのですから、CS4はパスという会社も多いのかもしれません。

 うちの会社の場合まず、アドビパートナーのプリントサービスプロバイダープログラムでAdvancedメンバーシップに登録しています。年会費63,000円ですが、特典としてAdobe® Creative Suite® Design Premium(Microsoft® Windows®版、Mac OS®版各1本ずつ)のダウンロードがありますので、十分元を取れる会費だと思います。月当たりにすれば5,250円ですから、ちゃんと仕事をしていれば絶対に損はないと思います。確かに会社の経費として毎年63,000円を計上しなければいけませんから、負担だと思う方も多いと思いますが、2年に1回のペースでバージョンアップをしていくことを考えれば、結果として同じぐらいの負担をしていると思います。

プリントサービスプロバイダープログラムはコチラから。

 で、これでリリース間近でもデータの検証や出力のテストができ、対応も早くできます。社員全員がバージョンアップするまでは、これで対応します。

 ソフトウエアのバージョン対応というのもこうした会社のコストとしてみていくことも大事かもしれません。うちは零細企業だからパッケージを購入しますが、すこし大きな会社だとボリュームライセンスで、コストを抑えることが行われていますね。印刷会社での財務をみればこの組版部門でのコストはたぶんほんのわずかなものでしょう。パソコンはどんどん安く早くなっていますし。5~6年に1回のバージョンアップ程度ですましているところが多いですからね。

 いま安定した仕事を生み出す源泉はコンテンツをどれだけ社内で生み出せるか、生み出しているか、コンテンツ(お客さん)に近いところで仕事をしているかが、大きいと思います。アウトプット(CTPやオンデマンド)の部分は品質や価格面での体力勝負的なところが現状なので、はっきりしています。プリプレスの価値をどう高めていくか、低コストで効率よく作業をしていくこと(環境)が大事だと思います。CS4は特に生産性がかなり向上する改善がおこなわれているので、とくにそう感じます。

 

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2009年11月 4日 (水)

新型iMacでパフォーマンスの問題ありとの報道

27imac
コンピューターワールドで新型iMacのパフォーマンス問題を報じています
http://www.computerworld.jp/topics/apple/166689.html

早くアップデートで解消するといいですね

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2009年11月 3日 (火)

厳しさ増すのか 経済環境

Tougarashi
昨晩からぐっと冷え込みました
唐辛子も真っ赤になっています
12月中旬から下旬の寒さということで、初雪があった地方も多かったようです

さて、10月中旬からまた急速に経済の動きが悪くなっているようです。
ただ一時期よりは首都高速や一般道を走るトラックやトレーラーも増えているようにみえますので、よい方向へ向かうのかはたまた悪い方へ向かうのかの分かれ道にさしかかっているような気がします。

製造でも徐々に仕事量が戻ってきており、価格と給料、雇用に改善が見られるようになればよい方向へ向かうのですが、これがデフレ傾向となっているため、給料や雇用の改善に結びつかない懸念が広がっています。何より大手企業のボーナス削減が大きいと思いますが、プリウス等のハイブリッド車が飛ぶように売れていることを見ると、車や家電ではエコ減税効果が大きいのでしょう。給料が減ってもお得感があれば消費するのですから、背中をポンと押してあげるような期待感や材料があればいいのでしょう。

工作機械受注は昨年比で60%以上の受注減となっており、いかに投資が冷え込んでいるのかわかります。しかし下げ幅は6ヶ月連続で改善してるそうです。この年末へ向けての寒い時期をどう乗り切るのか、結構大事かもしれません。

印刷・製本のほうではすっかり一段落しており、この11月がどうなるのか、年末へ向けてどううごくのか心配です。

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DTPでよく使用されるソフトのバージョンのアンケート やってますね

DTPサポート情報ブログで「DTPでよく使用されるソフトのバージョンのアンケート」をしています。DTP関係者はどうぞアンケートを。
http://blog.ddc.co.jp/mt/dtp/archives/20091103/160000.html

意外だったのはPhotoshopかな あとは順当なところ。
あ、まだアンケートは、はじまったばかりでしょうから、結果をまちましょう。

2008年のアンケート結果もみられます。
http://blog.ddc.co.jp/mt/dtp/archives/20081029/152500.html
イラレ8とQuark3.3(4.1)がすごいですね。今年はこれがどうなるのか?

 うちで処理するデータ入稿のなかで、一番多いのはイラレのCS2でのPDF書き出しで、白い線が入ってしまうバグ。pdfを拡大表示すればわかるのですが、600dpi程度のレーザープリンターでは出力されないで、イメージセッターやオンデマンドで出力するときれいに白い線が出力されてしまいます。そのままCTPへ行ってしまうと大変です。
 これのせいか、InDesignになるとわりとCS3~で書き出したものが多いといえます。でも件数としては圧倒的に上の不具合が多いです。PDFにするときにEPSは埋め込んでから、書き出してくれればいいのですが、これは何回指摘してもダメですね。
 ですから、できるだけCS3以降を使ってほしいのですがこれもまた、すすまず…。
 CS4となると、この厳しい環境下でどうなることか? まもなく一年ですが、ふえていませんね。

 現状、CS4はずいぶん使いやすく、効率的なシリーズだとおもいますがね。Acrobat9はページのトリミングでトンボがきちんと付加できなくなっているのが大きな不具合ですが、逆に楽になったのは色の置換で、Wordの波線データ等の変換すると4色のってしまうオブジェクトが1発でK版に落とせるようになった点です。これがあるので、使っています。

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2009年11月 1日 (日)

27inch iMacはいいかも

27imac
新iMacがWindows 7発売の前日10月21日に発表されました。
Snow LeopardもリリースされたのでCore iが全面的に載ってくるだろうと予想していたのですが、最上位機種のみとなり、来年夏まではCore2Duoでいくのでしょう。チップセットもマザーも変わるのでしょうから、まだ待った方がよいのかもしれません。

しかし、それにしても今回の27inchは素晴らしい仕様です。
まず、いままでの24inchと高さはかわらず、液晶画面が下方向へ下がっていますので、より見やすい位置になっていることです。しかもIPS液晶でLEDバックライト、それに輝度調整がやっとまともになって、一番暗くすると真っ暗に近くなるように改良されているとのことです。
メモリスロットルも4基あり、最大16Gまで増設可能。SDカードスロットが内蔵されました。液晶の大きさ以外は21.5inchモデルもすべて同じですから、これもまたすばらしくコストパフォーマンスがいいのではないでしょうか?

次期Adobe CSが64bitでリリースされるなら、やはり次期Core iバージョンを待ったほうがいいでしょうね。それにしても、Core2Duo、27inchで16万8800円は、すごい値段です。

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